イチローの小学生の頃の作文の真似。

私の夢は、研究室を主宰し、社会に大きなインパクトを与える研究をすることです。

研究室のメンバーに、やりがいのある仕事を与えられるPIになりたいです。

そのためには、今やっている研究をもっと発展させていけばいいと思います。

博士課程の時の研究分野が大盛り上がりの今、その研究分野を離れ、萎みゆく今の研究分野に移ったため、「逆張り」をしているだけなどと批判されることまありますが、私に言わせれば、元の研究分野に残り続けることこそ「逆張り」です。博士課程の研究分野も、私がそも研究分野を始めた時は、成功する可能性が低いと言われていました。少し軌道に乗ったからといって、たくさんの人がその分野に群がっています。科学とはそういうものでしょうか?私は、人と違う研究がしたいです。他の人がやっていない研究にこそ、やる意味があると思うし、そこにアカデミアで生き残れる可能性を見出します。

研究の方向性は間違っていないと思います。この計画を成功させるためには、たくさんの人に協力してもらわなければなりません。協力してもらえるように、なぜこのような計画なのか、何を成し遂げたいのか丁寧に説明していこうと思います。

今は、なかなか結果が出なくて苦しい時もありますが、諦めたくありません。

結果が出ていない間は、周りの評価も悪いし、辛いことが多いです。しかし、いざ結果を出したらみんな手のひらを返してくることを忘れてはなりません。そういうものです。

私のもう一つの夢は、女性が普通に活躍出来る社会を実現させることです。

女性に限定させてしまいましたが、女性が普通に活躍出来る社会とは、社会で活躍しない男性も認められる社会です。

日本に帰ってきて、男性が主人として活躍し、女性が補佐にまわることが当たり前とされていることに目眩を覚えました。

そのために、どうすればいいのか、正直わかりません。

一個人として出来ることは、自分が自分の人生の主人公でいることを絶対諦めないこと、世間の常識に惑わされて自分が本当の意味で幸せにいることを諦めないことの2つです。

他者に対して何か影響を及ぼせるとしたら、若い子たちがただぼんやりと社会から与えられた(女性または男性の)役割のみに甘んじてしまうことを避けられるような活動をしたい。

女性が社会で活躍することも、男性が家庭を支えることも認めらる、一人一人個人の特性にあった活躍の場所が与えられる、そんな社会が理想です。

Kamikaze

パリでの同時多発テロに関するフランス語の報道で、自爆テロを起こした人物をkamikazeと表現している。

 

「自爆テロ」自体には、attentat-suicideというフランス語が存在する。

フランスメディアの中で「自爆テロ」自体にkamikazeを用いているのも散見されるが、

自爆テロを起こした人物に対してkamikazeと呼んでいる例が多く見られる。

日本語話者としては、これに違和感を感じる。

第二次世界大戦のkamikazeは自爆テロの一種には間違いないが、すべての自爆テロがkamikazeではないだろう。

そもそも、神の風という元の意味を知っているから日本語話者は違和感を感じるのだろう。

 

いつ頃から、このような用法が広まったのか不明だが、おそらく米国の同時多発テロがきっかけであろう。

あの時の自爆テロは、飛行機を墜落させる形で起こったので、第二次世界大戦の旧日本軍の(神風)特攻隊を想像するのも、理解出来る。そこから転じて、kamikazeが自爆テロを行う人物に対して用いられるようになったのだろうと推測する。

 

日本人としては、このような用法に若干の不快感を覚えるが、言葉とはこういうものなので仕方がない。日本語の(特攻隊とは関係ない元々の)神風とローマ字となったkamikazeは全く別の言葉だと認識するべきであろう。

(私が、神風という言葉から特攻隊以外で最初に想像するのは、元寇である。)

旧日本軍の特攻隊がフランス人にとって、代表的な自爆テロの例なのであろう。戦時中の戦闘とテロを同一視して良いかという問題もまたあるが、自爆テロというよりは自爆攻撃という意味で使っていると考えていいかもしれない。

 

これらの事情を考慮しないにしても、今、混乱下にあるフランスに対してkamikazeという言葉の使用を避けるように求めることはやめるべきである。

無駄な職業

ヨーロッパ人と日本を訪問中に

日本にはヨーロッパに存在しない無駄な職業が多いと言われた。

エレベーターガールや工事現場で赤色棒を振っているおじさんだ。

 

でも、ヨーロッパのトイレの前で小銭を集めている人だってそれと同じだと思う。

 

自分とこの不条理は見えないもんだなぁ。

天皇の役割

日本の天皇は象徴だけれど、

オランダの王(または女王)は二週間に一回首相と接見するらしい。

首相は政治を報告して、王(または女王)はアドバイスするらしい。

王(または女王)は何十年に渡ってこれを続けるので、政治の歴史に詳しくなり、

わりと的確なアドバイスが出来るらしい。

  1. 首相が変わっても、王(または女王)が政治をずっとtrackしているので、政治のconituityにも一役買っているらしい。

博士に進学するか就職するか 海外か日本か

ちょっと前に後輩から「海外で博士をとることに興味をもっているが、やっぱり無難に日本で就職したほうがいいか、迷っている。一番の心配事は学費です。」と質問をもらった。

アメリカの大学院などで、RAやTAを貰ったりすれば、学費がかからないどころか給料が貰えるのは今や常識なのかと思っていたのだが、そうでもないらしい。(後輩は、海外留学経験もあるし、先鋭的な子だと思う。)ので、ここに私なりの後輩への解答をコピペしたいと思う。私はオランダの大学院の博士課程(物理学)に在学中である。

メッセージを要約すると、「海外の方が、学費も払わなくていいことが多いし、給料を貰えることも多いよーん。場所はによりけりだけどね。博士までいくんなら、どこの国かとか、どこの大学かより、どの研究室かが重要じゃね?ま、でも海外にいた方が英語も出来るようになったりするしねー。日本だと学振DC1もらっても金銭的に大変だから、海外の方が良い場合が多いかもね。日本で無難に就職するのとどっちがいいかは、個人の価値観の問題じゃね?」って感じだ。

人生に関することだから、決めるのは大変だ。だからこそ、自分でたくさん情報を取りに行って、悔いのない選択をして欲しいと思う。

 

海外での博士課程進学について——–

財政面に関しては、オランダの大学の場合は、Ph.D.studentは、日本でいう学生ではなく、大学と雇用関係を結んでいるemployeeです。だいたい、日系企業の初任給もしくは、為替によってはそれ以上の給与をもらっています。授業料を払う必要はもちろんありません。

ヨーロッパは国によっては違いがありますが、奨学金もしくは、
フランスもオランダよりは低い額だと思いますが、給与や奨学金が必ず貰えるようだった気がします。

給与だけで見るならば、おそらくスイスのPh.D. studentが世界で一番高給取りだと思います。(生活費もそれなりに高いですが。)

アメリカについては、 http://gakuiryugaku.net を参照して下さい。(イギリスやスイスの大学の情報についても載ってたと思います。)奨学金などの情報も載っていると思います。メーリングリストにも登録してみるといいと思います。この団体が日本の大学で、説明会を開いたりもしていると思います。

動機については、やりたい研究があるかが一番重要だと思います。博士をとるのは、大変なので、自分のやっている研究内容に魅力を感じて、のめり込めないと辛いものがあると思います。

研究分野によって、色々事情が異なると思いますが、私の分野は巨額な研究費がわりとモノを言う分野なので、日本にいた研究室と今いる研究室では、そういうところで違いを感じます。

オランダやアメリカの研究室であれば、どこでも日本の研究室より予算があるというわけではなく、たまたま私のいるオランダの研究室が、私のいた日本研究室より、予算が豊富というだけです。(アメリカの著名な大学にも全く研究費がない研究室があったりするので注意して下さい。)

日本の研究室に居る時は、やりたい研究があっても予算の都合で出来なかったりしましたが、オランダの研究室では、そのようなことがありません。教授を説得出来れば、予算をつけてくれます。
(私が日本で所属していた研究室は学内でも群を抜いて潤沢な研究費を持っていました。ただ、上には上がいるということです。また、実験系の場合、予算があるかどうかが大きく成果に作用してきますが、理論系の場合は、さほど関係ありません。)

研究費については、日本と海外の違いというより、研究室個々の違いだと思います。

博士課程まで進むとなると、何の研究をするかということが重要なので、どの国か、どの大学も重要なのですが、どの研究室かということが一番重要だと思います。

ですので、日本の研究室でやりたいことがあれば、日本で博士をとるのもいいとは思いますが、やはり、日本だと財政的な問題がありますよね。学振DC1をとれたとしても、授業料を収めなければいけなかったりするので、アメリカやヨーロッパの大学院に来た方が、財政的に楽だと思います。

また、欧米の大学に比べて、日本の大学はやはり閉鎖的です。アメリカには世界各地から優秀な学生が集まります。オランダの場合は、ヨーロッパ各地からの学生が多いです。月並みな話ですが、英語も海外に居た方が上達すると思います。

博士取得後の進路については、分野によって違うと思うので難しいのですが、私のいるオランダの大学の人達は、米国AppleやオランダPhilipsに就職したり、もしくはヨーロッパ・アメリカの他の大学でポスドクをする人が多いです。また、ポスドク後にヨーロッパ特許事務所に就職した人もいます。物理・数学系でアメリカでPh.D.をとって、アカデミアの世界に愛想を尽かした人は、金融系やコンサルで働いたりする人が多いと聞きます。

英語でも、日本語でも、ぐぐってみると、色々な情報が出てくると思います。(私の情報は古い可能性もあるので、是非自分で調べてみてください。)

無難に就職するか、博士に進学するかは、どういう人生を歩みたいかによって変わってくるかと思います。博士に進学するかどうかの判断は、そこまでして研究したいことがあるかどうかが、大きな指針の一つになると、私は思っています。

滑らないカラオケ選曲

広い年代でいけるもの。
GET WILD
亜麻色の髪の乙女
(年をおいて、カバーされたもの。)
Wow War Tonight
津軽海峡冬景色

外国人にもいけるもの。
Hotel Calfornia
Skater boy

外国人にも日本にもOKのもの。
Frozen
Alladin
(ディズニーもの。)

舞姫 森鴎外

舞姫を高校の国語の授業で習って、「主人公!最低!このクズ男!エリス可哀想!」という女子高生がTwitterでばずってる。

 

-同級生の男子が主人公に捨てられて狂気の沙汰になったエリスが怖いと言っている。

-国語の教師に「お前は若いな・・・。」と言われた。

 

この2点に関して怒っているようである。

 

エリスは16歳。女子高生と同年代である。全国の女子高生にはエリスと同じ悲しい目に会っている子もいるかもしれない。

 

これだけ、激しく議論される文学作品はやはり一流である。

 

社会にでる前の学生時代は男女平等という比較的理想的な世界であるが、これが社会に出ると現実を突きつけられる。

 

というか、女子高生は、高校にいる時点で、「それ」を感じ取っているのではないだろうか。

女子高生が男性教師や同級生の態度に怒らざるを得ないという事実が、これは過去の話ではないという事実を示している。

このようなクズ野郎が現代でも、社会的にのさばっているからこその怒りであろう。

「昔は大変だったのね・・・。私は女性も尊重される時代に生まれて良かった・・・。」

としみじみ思えないからであろう。

明日は我が身がエリスである。

 

糾弾されるべきは、もちろん作品自身ではないだろう。

現代社会にまだ残る課題を浮き彫りにするこの作品はやはり、凄い。

 

とはいえ、そ時代は動いている。そろそろ舞姫に匹敵する新たな作品も必要かと思う。